生きたエサじゃなくても大丈夫?
カマキリのエサと言えば、バッタ、コオロギ、チョウチョ、などの生きた昆虫達を真っ先に思い浮かべることでしょう。
確かにカマキリは、自然界ではそういった昆虫を日常食として食べています。
「捕食を観察するのがカマキリ飼育の醍醐味」という人も多い一方で、「生きたエサを捕まえるのもあげるのも苦手!」という意見も少なくありません。
別に苦手な訳ではないけれど、毎日草むらに行ってコンスタントにエサを捕まえる機会も時間もないという人もいるでしょう。
エサの問題からカマキリの飼育を断念している人もいるかもしれません。
今日はそんなみなさんに朗報です。
実は、生きたエサを使わなくてもカマキリを飼うことができるのです。
特別なエサではなく、人間用の食品でOK
写真は、私が実際に飼育していたカマキリです。
手にしているのはバッタやコオロギなどの生きた虫ではありませんね?
なんと、これは豚バラ肉!
おいしそうに食べてくれましたし、特に健康を害すこともありませんでした。
カマキリのエサの種類(虫以外)
- 刺身、レバー、肉、ソーセージ
- キャットフード
- ヨーグルト、かまぼこ
などを食べます。
キャットフードは乾燥食の場合、少し水でふやかしてからあげたら食べやすそうにしていました。
もちろん、添加物や着色料は要注意。
人間にとって無害な量でも、カマキリにとって毒になりかねません。
なるべく無添加のものをあげてください。
※ただ、食べたら危ない味や香りのするものはそもそも口にしなそうです。
活きえさを与えないことの意外なメリット
飼い主が助かるだけではなく、カマキリにとってもメリットはあります。
それは、病原菌や寄生虫が入ってくる恐れがない、という点です。
ですが、自宅でこれらの虫を
繁殖させるのは難しいですし、野生の虫は病原菌や寄生虫の温床ですから、
大事なカマキリにはリスキーな食材といえます。『なにそれ!?倶楽部』様より
たしかに、外で捕まえたエサをあげなければ、
カマキリとハリガネムシの最悪のコラボに遭遇しなくて済みますね……。
動かないエサの与え方
ご存じの通り、カマキリは動いているエサしか食べません。
そのため、生きていないエサを使う場合は、カマキリの目の前で動かしてあげましょう。
勢いよく飛びついてムシャムシャ食べてくれます。
(この方法は、死んだ虫をあげるときにも使えます。)
直接手渡ししようとすると指ごと挟まれかねないので道具を使いましょう。
成虫にはさまれるとかなり痛いです。
オススメの方法は
- ピンセットではさむ
- 竹串にさす
の2つです。
目の前に持って行って小刻みに動かすと、飛びついてきますよ。
ヨーグルトをあげる場合は、竹串にヨーグルトをつけて、串ごとつかませます。
先に付いたヨーグルトをなめるように食べてくれます。
免責事項
私は小さい頃からカマキリをほぼ毎年育ててきて、今までエサの面で飼育に問題が生じたことはありません。
が、生物の専門家(カマキリの場合も獣医?)ではありません。
真似される場合は自己責任でお願いします。