あげすぎ厳禁!?熱帯魚など水槽で飼う生き物に最適なエサの量とは?

かわいいからって、いつもいっぱい食べさせてると……!?

『ごはんの時間』は、ペット自身はもちろん見ている飼い主にとっても至福の時です。

ご飯欲しさに集まってくる姿、おねだりする様子、おいしそうに食べるしぐさ……

それらすべてが私たちを癒やしてくれます。

特に熱帯魚や金魚の場合は、犬や猫と違ってスキンシップすることが出来ないため、

エサやりの時間は、実質、彼らとコミュニケーションする唯一の方法になったりします。(笑)

そんなわけで、ついついエサの量も頻度も増えてしまいがちです。

でもちょっと待ってください!

ペットの飼育でエサのあげすぎは厳禁なんですよ!

人間の感覚でエサをあげ過ぎると、最悪いのちに関わるんです。

実際、「エサのあげすぎ」が死なせてしまう原因の1つだったりします。

魚など、水槽で飼う生き物の場合は特にそうです。

エサをあげすぎるデメリット

1.食べ過ぎによる健康不良

魚も人間も腹八分目が一番です。

「エサが足りないのでは?」と不安になるかもしれませんが、

彼らは元々、野生では1日3食規則正しく食べて生活しいるわけではありません。

かなり少量でも生きていくことが出来ます。

稚魚でもないかぎり、エサが少なすぎて死ぬことはほとんどありません。

2.えさ代がかさむ

おっと、これは飼い主側の都合でしたね(笑)

でも、責任をもって継続して飼育するには金銭面の見通しも必要です。

といても、アロワナなどの大型の肉食魚を飼わない限り、エサ代はほとんどかかりませんが。

水質が急激に悪化する

なんといっても、これが一番の理由です。

犬や猫ならトイレが汚れるだけで済みますが、水中動物はそうはいきません。

水が汚れたら逃げ場がないので、即健康状態に影響します。

まず、余ったエサが水を汚します。

次に、エサを多く食べるというはも排泄物増えるということです。

水中のアンモニア濃度が上昇して、濾過が追いつかないと死に直結します。

仮に濾過が間に合ったとしても、栄養過多になってコケの大量発生の原因になってしまいます。

具体的な量と回数

エサの回数は、熱帯魚なら基本的に1日1-2回です。

私は基本的に1日1回ですが、それでもみんな元気にしています。

イモリやザリガニなんかは、2日~7日に1回でも十分足ります。

量は魚の種類にもよりますが、1回2-3分で食べきる量が良いでしょう。

たまに、エサのパッケージに「1-2時間以内に食べ終わる量」と書いてありますが、あれはどう考えても多すぎです……。

いっぱい売りたいがための戦略なんでしょうか?

狙いはわかりませんが、あまりアテにしないようにしましょう。

まぁ、エサや魚の種類によっては食べるのに時間がかかることもありますけどね。

人間の感覚では「え!?これだけでいいの??」と思うような量で大丈夫です!

人間に飼われている魚たちは、エサが足りなくて死ぬことはまずありません。

多すぎるよりは少ないくらいの方がずっと魚の健康のためになりますよ!

稚魚と混泳飼育の場合はちょっと別?

ただし、色んな種類を1つの水槽で一緒に飼う混泳(こんえい)の時は少し注意が必要です。

素早く食べる魚がエサを独り占めして、遅い魚が全然ご飯にありつけないということがあるからです。

私の水槽では、ネオンテトラが速攻で食べてしまって、下にいるのんびり屋のコリドラスにエサがあまり回らないことが多々あります……(泣)。

そういう時は、少し多めにあげましょう。

または、エサの種類(浮く・沈むなど)にバリエーションをつけてあげましょう。

どうしてもダメな場合は、別々の水槽で飼うか、セパレートで水槽を分けてあげると確実です。

稚魚の場合も少し別です。

彼らは成長のために栄養が必要ですので、こまめに十分あげましょう。

もちろん、食べ残しがたまって水質が悪化しないように十分注意してあげてくださいね。